前回予告した通り、今回はFIREを達成するのに
必要な金額をどう考えるかを掘り下げてみたい。
一言で言ってしまえば、あなたが毎月いくら必要かによるのです。
独身か世帯か、子供が居るのか居ないのか、共働きかそうじゃないか
など各自の状況でも変わってきます。
YouTubeやブログでは、3,000万ためて月5万や10万生活でFIREしました!
なんていう月5万や10万で生活できるの?ネタじゃないの?という人もいれば、
億単位必要と言っている人もいるなど、なかなかバリエーションに富んでいます。
ここでは、概論を述べるという事もあるので、
総務省が実施している家計調査のデータを元にしたいと思います。
家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2020年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
これによれば、2人世帯が245,278円、3人世帯が284,334円、4人世帯が315,402円
が平均支出のようです。
完全FIREの場合
年間生活費
2人世帯⇒245,728円×12か月=2,948,736円と約年間300万必要
3人世帯⇒284,334円×12か月=3,412,008円と約年間340万必要
総務省の家計調査から年間の必要生活費を算出したら、
不労所得でそれを得られるだけの金額を求める事が出来ます
例えば、株の配当金で賄う場合には配当率、運用利益取崩し(元本維持)で年平均利益率がともに5%と仮定すると、
2人世帯の場合は6,000万、3人世帯の場合は6,800万貯めればいいとなります。
さらに不測(病気や怪我)の事態に備えて、1年間分の現金を持っておくとすると。
2人世帯の場合は、6,300万、3人世帯の場合は7,140万があると安心です。
完全FIREのリスク
配当金の減配リスク
短期的な減配であればまだ良いのですが、業績低迷などに伴う中長期的な減配の場合
株価も低迷するわけで生活に困ったら株を売るという事をしても元本割れている可能性があります。
運用成績のばらつき・悪化リスク
配当金はまだ先が読みやすいですが、
運用成績の方は、過去実績から長期的には右肩上がりの可能性が濃厚とはいえ、
ある年はマイナス、ある年は10%など均して5%という事です。
利益の5%取り崩して行くという場合、
マイナスの年の場合は、元本が減ってしまい、翌年以降5%かけても必要利益に
達しないという事が予測されます。
なるべく元本を減らさないようにするために、
でもその間の生活を維持するための費用として、
さらに1年間分の現金を持っておくのが良いかと思います。
本ブログでの結論
配当金・運用益を年間5%と仮定した場合
2人世帯の場合は6600万
6,000万+不測の事態予備費300万+運用成績低迷対応費300万
3人世帯の場合は7480万
6,800万+不測の事態予備費340万+運用成績低迷対応費340万
をためれば完全FIREを達成できると判断します。