ロシア・ウクライナ戦争についての雑感①

当初、早期に終結すると思われていた

ロシアがウクライナに侵攻した戦争だが10日を経過した。

 

前提:戦争はどんな理由がきっかけであれ良い事ではない。

 

と筆者は思っているが、そのうえで、雑感をまとめたいと思う。

 

まずロシア側の立場から見てみよう。

ウクライナに侵攻した理由

NATOの東方拡大阻止、今回でいえばウクライナNATO加盟阻止

の一点のみとなる。

NATOとは冷戦時代にソビエト連邦に対抗することを目的とした成立した組織である。

当然、現在は旧ソビエト連邦は崩壊してロシアとなっているし、

冷戦も終わっているので、対ロシア同盟という事にはなっていない。

  ただロシアからしたらどうだろうか?

  対ロシアというイメージのままだったのではないだろうか?

そんなの「被害妄想」だよと切って捨てるのは簡単である。

 

一般的な人間関係であればそれで問題ないかも知れない。

近づかなければいいだけだ、距離を置けばいいだけだから。

ただ残念ながら逃げ場のない、「世界」という一つの箱に入っているのだ。

それも影響を無視できないレベルに大きな国であるロシアというのが今回の肝だった。

 

西欧諸国は仮想敵国としておきながら準備を怠っていたと言わざるを得ない。

「自分達にとって都合の良い」合理的判断を信じすぎたのだろう。

 

今回はいじめっ子が、どうせ反撃できないだろうと思っていじめ過ぎて

窮鼠猫を噛んだ状態に見えるのは筆者だけだろうか?

 

対してウクライナ側の立場から見てみよう。

ウクライナからすれば、隣国ロシアは自分達よりも何倍も強い強国であり

領土的な野心を隠さない(クリミア半島併合、ドンバス地域での動きなど)野蛮な国家

であったと思われる。

そりゃ対ロシア同盟のNATOに一刻も早く加盟させて欲しいと願うのは当然だろう。

 

もう両者の意見は、相手に対する恐怖から来ている。

当事者(ロシア・ウクライナ)からすれば、

視野狭窄で他の選択肢は見えなかったのではないだろうか?

 

では、ほんとうに他の選択肢は無かったのだろうか?

 

他の選択肢をもし挙げるとすれば、

・ロシアをそもそも経済面で組み込まない、組み込んでも10%以下

NATOを解散して、ロシアも含めて新たな枠組みを構築

 

などがあったのではないだろうか?現実的じゃないよと言うかも知れないが

現実として戦争が起こっているのだから、何か失敗したのだと思った方が良いだろう。