〇〇ショックが起きるたびに、ニュースなどで株式投資が盛り上がる。
日本政府は「貯蓄から投資へ」と国民全体に呼び掛けています。
遅まきながら、私も「貯蓄から投資へ」舵を切り始めました。
もっと早くやっておけば良かったと後悔していますが、
今日が一番若い日という事を自分に言い聞かせています。
国民の皆さんは、いつも政府がいう事は信じられないと思って
「貯蓄から投資へ」という政府の呼びかけに対しても斜に構えている。
あるいは、そもそも手間がかかりそうと思って後回しになっていないでしょうか?
その気持ちは、すごくわかります。
日々のニュースで政治に不信感を持つのもわかります。
でも、この「貯蓄から投資へ」だけは国が最後の良心を発揮したと感じています。
なぜ、投資することが必要なのか?
➀日本人労働者の平均給与(年収)が上がらない。
図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
厚生労働白書では1989年から2018の会社員の平均給与(年収)は約20万円低下。
https://www.zenroren.gr.jp/jp/housei/data/2018/180221_02.pdf
全労連の資料となりますが、日本と比較して世界は給与が上がっています。
②インフレによってお金の価値が減少する。
ロシア・ウクライナ戦争をきっかけに世界は高インフレの波に飲み込まれている。
ニュースでも7月~、9月~など〇〇が何%値上げと連日報道されているので実感あると
は思う。例えば10%物の価格が上がれば、値上前に100万円で買えていたモノが110万円
必要となる。お金が増えるわけではないことを考えれば、100万円では値上がり後には
91万円分のモノしか買えないという事になります。
時間経過とともに9万円も価値が低下してしまう事になります。
日本は失われた30年と言われてデフレマインドが染みついているが、
世界的には経済成長しており、日本だけが取り残されている&そう感じる。
ことは疑いの余地はないだろう。
世界各国は長期的には年平均でインフレ率が2%上昇することを目標にしている。
これは物価が2%上昇していくという事とイコールとなる。
それに合わせて世界的には給与が上がっているとみる事が出来る。
日本以外は給与平均が上昇していて、物価も上昇している。
日本だけが給与平均が下がっているのに、物価は上昇している。
海外に旅行に行くと、日本は安くておいしいごはんが食べれると思うかも知れないが、
逆説的にいえば、出せる金額では海外で美味しいごはんは食べれないのだ。
今は円安も進んで、さらにその傾向は強くなっているだろう。
国は諦めた
改めて「貯蓄から投資へ」と何故国が言い続けているのか考えてみよう。
日本人労働者の給与が上がる気配が無いし、世界全体では人口増に伴って消費も増え
インフレのペースはともかく、デフレに振れる可能性は限りなく低い。
日本政府の政策では、日本再成長には乗せられなさそう。
だから自分の身(生活)は自分で守ってね。
という事だと私は理解しました。
世界的なインフレが進みすぎれば、さすがの日本もデフレが終わりインフレになり、
それに合わせて給与も上がっていくとは思いますけどね。
ただ現状手持ちの現金の価値がインフレによって減損することは変わらないので
結局、投資しようというのが最適解なのではないでしょうか。